【メディア掲載情報】『8・6の雨音 8・6水害についての55人のインタビュー』についての記事が南日本新聞に掲載されました(8/2)
法文学部附属「鹿児島の近現代」教育研究センターで公開されている、1993年8月6日の「8・6水害」についてのインタビュー集『8・6の雨音 8・6水害についての55人のインタビュー』が、2023年8月2日付の南日本新聞で紹介されました。
記事は、企画編集に携わった本センターの日髙優介特任助教と、実際にインタビューをおこなった法文学部1年 皆村羽月さんへの取材から構成されており、企画の意図や取り組みについて感想などが掲載されています。
『8・6の雨音 8・6水害についての55人のインタビュー』は本ページの下部からもダウンロードできます。
◎[8・6水害30年]体験者55人の証言公開/鹿児島大生らホームページで=次代へ教訓引き継ぎたい
(掲載日:2023年08月02日 媒体:朝刊 ページ:020)鹿児島大学の学生が、1993年の「8・6水害」の体験者55人の証言をまとめたインタビュー集をホームページ(HP)で公開している。急激に上昇した水かさや橋の流出など水害の恐怖を丹念に記録。「8・6の教訓を若い世代が引き継ぎたい」と思いを込める。(1面参照)
水害体験者が現場で何を感じ、どう行動したかを多くの人に伝えようと企画。「地域コミュニティ論」(日髙優介特任助教)の受講生63人が参加した。6月からアルバイト先や家族らに尋ねながら体験者を探し回った。街頭で声をかけ続けた学生もいる。
「8・6の雨音」と題したインタビュー集は、学生の問いに体験者が答える形式。「武之橋が半分ドーンと落ちた」「その辺一帯川状態」など緊迫した様子が生々しい言葉でつづられる。防災マップを確認することや一人一人の判断の重要性も訴える。
鹿児島市出身の法文学部1年の皆村羽月さん(18)は体験談を本格的に聞くのは初めてだった。「遠い出来事のように思っていたが、今暮らす場所で起こった災害だと実感した」と話す。
日髙特任助教は、8・6水害関連で生の声が記された資料が少ないと指摘。「体験者が高齢化し、話を聞く機会は限られてくる。学生にも体験者の言葉がしっかりと伝わったと思う」とインタビューの意義を強調した。
インタビュー集は同大学の「鹿児島の近現代」教育研究センターHPで閲覧できる。(三上真由)
【写真説明】鹿児島大の学生が作成した8・6水害経験者55人へのインタビュー集=1日、鹿児島市の鹿児島大学