【活動報告・地域マネジメント教育研究プロジェクト】指宿高等学校の探究活動の成果発表会に参加しました(12/16)

「鹿児島の近現代」教育研究センターの令和5年度地域マネジメント教育研究プロジェクトの一環で、石田智子准教授(統括)・吉田明弘准教授・兼城糸絵准教授(人文学科多元地域文化コース)、馬場武講師(法経社会学科経済コース)は「指宿の地域資源の探究2:鹿児島大学法文学部と指宿高等学校の連携事業」を実施しています。

鹿児島大学法文学部は、鹿児島県立指宿高等学校の総合的な探究の時間「柏葉」における地域課題の解決を目指す探究活動(柏葉ACTIVA)に協力しています。8月10日(木)には合同ワークショップ「指宿の未来への贈りものプロジェクト」を実施しました。合同ワークショップの開催報告はこちらです。


指宿高等学校の成果発表会

12月16日(土)に指宿高等学校で成果発表会が開催されました。鹿児島大学の学生・教員も参加し、高校生の発表に対して講評する機会をいただきました。合同ワークショップや出前授業での大学生や大学教員とのやり取りを踏まえて、調査方法や内容をさらに発展させ、成果を出していました。

参加者のコメントを一部抜粋して紹介します。

どの班もきれいな発表資料を作成されていて、そして整然とした発表で素晴らしいと思いました。内容については、地域にまつわる諸問題について大まかに調べてみるだけでなく、その問題を自分たちに引き付けて実態・解決策の調査を行った班が多かったのが印象的でした。例えば自分たちで道具を作ってみる、釣った魚の内臓の中身を調べる、新しい制服の案を考えるなど、そのように「当事者」としてその問題に直接関わっていく姿勢が非常に素晴らしいと思いました。当事者になったからこその観点や試行錯誤を今後、活かしていっていただければと思います。

全体を通して、調査方法や発表方法も質が高いと感じました。また、指宿市の自然環境保護、医療福祉、第二次世界大戦、地域の食文化や農業など様々な分野に高校生が関心を持って、調査や課題解決について努力していることも、良く伝わりました。また、今回の取り組みを通じて学校の中だけでなく、様々な機関や事業者、地域住民とも関わりを持ったと思います。その過程で個人としても集団としても協力についての方法論、他者へ分かりやすく情報を伝える経験を学んだことは、高校生の皆さんにとって人生の財産になったと思います。我々、学生としても今まで知り得ない地域の実情や視点も知れて、非常に勉強になりました。

成果発表会の後は、指宿の自然環境や地形・地質、植物に焦点をあてた巡検を実施しました。竹山、山川製塩工場跡、開聞山麓香料園、池田湖、今和泉島津家墓地などを訪れ、指宿の自然環境の特徴や歴史・文化との関わりについて学びました。

山川製塩工場跡
開聞山麓香料園
今和泉島津家墓地

巡検の実施にあたりご協力いただいた皆さまに厚く御礼申し上げます。