【報告・事業】3月26日開催、「鹿児島の近現代」教育研究拠点整備事業スタートアップシンポジウム 参加者アンケート調査結果の総括

「鹿児島の近現代」教育研究拠点整備事業スタートアップシンポジウムには多くのみなさまにご参加いただきました。心より感謝申し上げます。また、アンケート調査にもご協力をいただき、ありがとうございました。


アンケート提出者数:37名/会場出席者数:55名

(1)参加者の男女比・年齢について

参加者の男女比をみると、およそ7割が男性、3割が女性でした。年齢別では60代が最も多く、次いで70代、50代という結果でした。50代以上のみなさまに大きな関心をお寄せていただいたことがうかがえる一方で、若年層、特に10代から30代のみなさまの参加者は少数でした。

(2)シンポジウムを知ったきっかけについて

参加者のみなさまがこのシンポジウムを知ったきっかけについては、チラシ・ポスター、新聞記事が全体の6割を占めています。他方、インターネット(ホームページ)やSNS等による情報の入手は全体の2割程度にとどまっています。

(3)シンポジウムの評価について

「とても良かった」「良かった」と回答した参加者が95%を占めています。シンポジウムの開催とその内容について、多くのみなさまにご好評をいただいたことがわかります。

(4)鹿児島大学に期待する取り組みについて

選択肢として設けた11の取り組みについては、いずれも多くのみなさまから期待が寄せられました。その中でも「歴史をテーマとしたシンポジウム・講演会の開催」、「小中高校、地域と連携した歴史・郷土教育の実施」、「観光やまちづくりへの歴史資料等の活用法の研究」がやや多い結果となっています。

※上記各グラフにおいては、各項目につき端数処理を施しているため、各項目のパーセンテージの合計は、必ずしも100にはなりません。


このようなアンケート調査結果を踏まえると、10月1日設立予定の法文学部附属「鹿児島の近現代」教育研究センターでは、特に、次の事項に重点的に取り組む必要があると思われます。

  • 歴史資料等の収集、デジタル化、データベース化を推進し、研究者のみならず、広く一般市民もこれらの情報にアクセスしやすい環境整備を推進すること

  • 高年齢層の市民のみなさまの知的好奇心を十分に満たせるような、質の高い歴史関連のシンポジウム等の取り組みを実施しつつ、若年層にも鹿児島の歴史、文化、地域的特性に関心を持ってもらえるような、小中高校と連携した歴史・郷土教育や、大学レベルの教育プログラムの開発に向けた取り組みを推進すること

  • 観光やまちづくりへの歴史的資料等の活用法に関する分野横断型、文理融合型研究を充実させ、一般市民や地域産業界、自治体との連携のもとで、研究成果の社会実装を進めるとともに、地域イノベーション創出に向けた取り組みを推進すること

「鹿児島の近現代」教育研究センターは、鹿児島大学に設置されるセンターですが、地域のみなさまとの連携のもとで、歴史的遺産等の地域資源を活用した教育研究を推進し、その成果を地域に還元して、地域の活性化やこれを担う人材の育成に努めて参ります。今後とも、みなさまのご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。