【活動報告】「鹿児島の近現代」連続トークイベント「#鹿児島の女性 01」を開催しました(7/2)

法文学部附属「鹿児島の近現代」教育研究センターは、令和5年7月2日、天文館図書館交流ホールにて「鹿児島の近現代」連続トークイベントの第01回を開催いたしました。

イベントの様子

丹羽謙治センター長による冒頭の挨拶では、大学から外に出てイベントをすること、来場頂いた方々と地域の課題について考えることといった意義について述べられました。

丹羽謙治センター長挨拶

第1部は、近現代センターの鈴木優作特任助教によるトーク「女性作家を視座とした鹿児島近現代文学」がありました。鈴木特任助教は西南戦争を題材にした文学作品を例にあげ、池波正太郎や司馬遼太郎ら男性作家と阿井景子や石牟礼道子ら女性作家が鹿児島の女性をどのように描いたか対比的に解説しました。そのうえで、鹿児島をめぐる女性作家のまなざしには、社会・地域・文化における二項対立構造の階層制を可視化・相対化する可能性があるのではとの指摘をおこないました。

この模様は下記リンクから動画をみることができます。

鈴木優作「女性作家を視座とした鹿児島近現代文学」—— YouTube

鈴木優作特任助教発表

第2部は、鹿児島大学文芸同好会Soraによるビブリオバトルがおこなわれました。三名の発表者がお薦めの本の紹介による対決をし、会場での投票により優勝者が選ばれました。

文芸同好会Soraビブリオバトルの様子

第3部は、法文学部澤田成章ゼミと鹿児島大学文芸同好会Soraによる「ChatGPT 対 人間」書評対決の結果発表がおこなわれました。澤田准教授はAIと人間それぞれの長所を分析した上で、AIがある程度の質で大量の文章を生産可能である一方、人間が多くの時間をかけて人を動かす文章を作れるということを論じました。

「ChatGPT対人間」書評対決 結果発表の様子

丹羽センター長による閉会の挨拶では、今回のイベントは学生たちや地域の方々との橋渡しができた点に意義があったと述べられました。

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